「左利きの憂鬱」の日記

思い通りにならない日々でも、腐らずに生きていく。

転職。

何も決めずに、辞めた。

心身の疲労度はmaxだった。深夜残業は当たり前。転職に向けて準備する余裕はなく、辞める事だけでも大変だった。

有り余った有給消化期間中に、次を決めよう。

とはいえ、最初の1週間は、採用関連のお取引にご挨拶に廻ったり、テレビ見たり、ジムで泳いでいたりしたら、あっという間に過ぎた。

挨拶の電話で見抜かれた。

そして、引き継ぎ先として最後に取っておいた先がある。リクルート出身の方が立ち上げた人材紹介会社だ。理由は、そこの社長の洞察力が突き抜けていて、DaiGoの心理ゲームばりに読み解くのだ。今までのお礼方々私も転職の相談に乗って頂こうと思って、電話を掛けた。挨拶もそこそこに、「人事の責任者までやったのに辞める事に後悔ないのか?今後は人事でやるのか?」と問われ、「人事はもう結構です。出会ったビジネスマンで優秀と思える方は皆営業出身でしたので、営業を希望してます」とお伝えした。そしたら「ウチでええやんか」と。「君は営業としては大した経験はしてない。ブランクもある。28歳とまあまあええ歳や。人事としての経験を活かした営業ならビハインドをカバーできるやろ。人事の気持ちや苦労は分かるな?」「ハイ!」「人事としての経験を活かせる営業が、君には向いとるんちゃうかなあ。物売りではなく、提案型で、目の前の人を幸せに出来る仕事やからな。」と言われ、「ビビビッ」とくるものがあり、私の中で腹は決まった。2〜3のやり取りだけで、自分すら意識してなかった深層心理を可視化させる人材エージェントの仕事は凄い仕事だと思い、決心した。その後、1回あたり4時間×3回の面接とSPI試験を受け、同社7人目の社員として入社した。

入社日。

その日は、月末の全社会議の日だった。

業績の話を聞いていると「0」ばかり。全社で「0」だった。前職が「数字が人格」という環境だったから、信じられなかった。「大丈夫なのか、この会社」と思うと同時に「何とかせにゃならん」と思い、気合が入った。「四の五の言わずに、とにかくやらねば」というのが、入社初日の率直な感想だ。「とにかく、やるしかない」

ほんと、人生何が起こるか分からない。