「左利きの憂鬱」の日記

思い通りにならない日々でも、腐らずに生きていく。

人生100年時代ってどーよ。

最近、マスコミなどで「人生100年時代」という言葉が当たり前の既成事実のように語られるけど、本当に嫌な気分になる。パーキンソン病が完治する病気になるかは分からないけど、今46才だから単純に計算して「あと54年」もある。病気のままの54年は長すぎる。仮に10年後に特効薬が出来たとして、健康に戻れたとしてその時56才。失われた10年以上の間に、ビジネスマンとしての旬は過ぎてしまっている。その上、あと44年もある。

だから、今のうちに、「生涯を賭けてやりたい事を見つけなければ」と焦る。

つい先日、10年前に転職のお手伝いした方と食事した。彼はとても優秀で、都内の御三家の私立から現役で旧帝大に進学して、その後外資系経営コンサルティングファームに入社し、その後ベンチャー企業、大手企業で活躍し、現在はスタートアップの取締役として活躍中の30代半ばの脂の乗ったビジネスマン。1年に1回くらい不定期に食事しながら、近況擦り合わせする間柄だ。その彼が、今考えている事は「転職」だ。ま、私が転職カウンセラーだから、食事の時は、十中八九そうなるのだが、彼の場合、順調にやっていると思っていたので、ビックリした。

転職を考えるキッカケは、社長とソリが合わなくなってきた為だ。次の組織変更で降格させられる見通しだ。スタートアップ企業のあるあるだ。彼には奥さんと子供も2人いて、今働かないという選択肢はない。かと言って、「今すぐやりたい事」があるわけではない。いや、「やってみたい事はあるけど、それを今後の人生を賭けて本気でやりたいか分からない」というのだ。だから、取り敢えず、緊急避難的に、1.我慢しつつ今の会社に残る 2.元いた会社のツテを頼る 3.転職 という選択肢を想定し、情報収集を始めたところだという。

ただ、30代半ばいう年齢を考えると、緊急避難策を選択した場合、不完全燃焼となる事が何となく想定されるので、良いアイデアがないかと私に相談しに来たという。私は彼が元々教育分野に興味を持っている事を知っていたので、「一周回って、学校買収して再建するのはどう?」って振ってみた。実際、少子高齢化で、経営が立ち行かない学校もあり、買収によってリブランディングされ、上手く行っている学校も出てきている。そのあたりの事情も、彼は知っていて、ピンと来た顔をしていた。色々調べてみますと言っていたので、今後どうするのか楽しみだ。

一方、私は、あと54年賭けてやってみたい事は何なのか、全く見当がついていない。

最初の就職の時は「バブル崩壊後の中小企業の為」、今の会社は「雇用の流動化が急速に進む中での個人のキャリア形成支援の為」という目的があった。やはり、今後は「パーキンソン病や難病を患う方やご家族の為の何か」だろうと思うものの、自分が介在する事でお役に立てる事が何なのかという具体策が未だ描けていない。悩んでいるうちに、人生100年終わっちゃうね。早くやりたい事を見定めよう!

まずは、7/21(日)10:00〜のPDcafe江東の第一回目を成功させる事、20(土)難病の就業について考えるに参加し、アクションしながら、頭を整理していこう。考えてから走るではなく、今まで通り走りながら考え、カタチにしていくぞ!