「左利きの憂鬱」の日記

思い通りにならない日々でも、腐らずに生きていく。

睡眠不足。

当時、相模原の自宅から三越前の本社まで1時間以上かけて通勤していた。朝8時までに出社する為には、6時過ぎには家を出なければならない。夜も0時過ぎまで勤務し、ほぼ毎日終電だ。場合によっては、1万5千円以上払ってタクシーで帰宅していた。家に着くのは1時から2時。それから3時間寝れれば良い。だから、常時眠い💤。缶コーヒー、フリスク、ドリンク剤を常用し、日中寝落ちせぬよう、必死に眠気と闘う日々だ。

睡眠不足だと、思考能力が落ちる。

当たり前だが、ここまで寝不足な日々は初めてだった。次第に、催眠にかかったかのように、盲目的に数字を追いかけ、新規開拓、既存の顧客への追加融資や手形割引を行い、業績を上げていく。過度のプレッシャーからかクーラーが効いている部屋でも汗をかく事や、吐き気も催す事も増えてきた。また、トイレが異常に近くなる。行った矢先から、トイレに行く事もしばしば。時折、動悸もあったりする。

続出する退職者にも慣れてくる。

辞めていく者には、「お前なんてどこ行っても活躍出来ない」「この負け犬が!」といった誹謗中傷の言葉が浴びせられた。こんなに一生懸命頑張って、そんな事言われる覚えはないという事が、当時サバイバルするモチベーションになっていた。「成功する」というよりも、如何に被害が少ない形で「脱北」出来るかという事を考えていたと思う。そんな時、社長お気に入りの、全社で一番業績の良いスーパー営業マンが本社へ栄転する事となり、その人の下に付く事となった。