「左利きの憂鬱」の日記

思い通りにならない日々でも、腐らずに生きていく。

厄年。

転職エージェントとして、多くの方の履歴書を拝見させて頂いた。その中には、40代、50代の方も多くいらっしゃいます。その時、チェックするポイントの一つに「厄年」の過ごし方がある。男性の40〜42歳の期間である。

この期間、多くの方が「思いがけぬ事」を体験・経験する。親の介護、夫婦間の離婚、子供や親や本人の怪我や病気、職場での不本意な異動や転勤など。

沢山の事例を見てきただけに、「厄年」前から相当に慎重になっていた。そして厄年本番の3年間は、今までにないくらい「丁寧に」「謙虚に」「重心低く」仕事と向き合った。運気があまり良くない為か、今まで以上に努力していても、思うような結果とはならず、歯痒い思いもだいぶしたが、「まぁ、大事な事はなく、想定の範囲内でしょ」という感じで「前厄」と「本厄」をなんとか乗り越えられた。何とか運気をプラスにしたいと考え、母校の大学の就活支援もボランティアでやらせて頂いたり、近所の神社の周りのお掃除なども自発的にやったりした。加えて、先祖のお墓詣りも欠かさずに行ったし、厄除けならびにお礼参りも欠かさなかった。

一番重いと言われる「後厄」。

これまで書いてきたように、私は、他人の2〜3倍の時間は働いてきた。だから、多少の体調不良はあった。ただ、入院するような経験はなく、このまま乗り切れるように思っていた。症状も、高血圧、異常発汗、動悸、火照り、手汗、そして手の痺れといったものだ。頑張るビジネスマンならよくある症状のいくつかだ。「元々汗かきだし、パソコンのバッテリーの熱で手が熱いのかな」くらいに思ったし、「疲労でそういう症状も出てくるでしょ」くらいに思っていた。次第に、夜寝れなくなったり、寝苦しいと感じる事もあった。しかし、その時も、「同僚の退職などが重なり、やや心労が重なったから、しばらくすれば大丈夫だろう」と思っていた。そして、42歳の夏のある日、営業先からオフィスに戻る時、急に左脚の動きが悪くなり、脚をひきづるようになった。手の痺れも左手だし、脚も左だし、急に怖くなった。「脳梗塞とか脳の問題かな」と何とも言えない不安に襲われた。そして、近所の大きな病院の神経内科へ行った。問診では、「大した事なさそうだけど、取り敢えずMRI撮っておこうか」と言われ、不安でドキドキした事を覚えている。で、その結果、「残念だけど、脳はとってもキレイ。血管のつまりもない」との事。症状は悪化していくのに、原因が分からない日々の始まりだ。それからというもの、自律神経に強い鍼灸院、ゴッドハンドと言われる整体などの民間療法で対処してきた。「後厄」の一年は、ただただ不安が膨れ上がっていくばかりのもやぁーとした一年となった。