「左利きの憂鬱」の日記

思い通りにならない日々でも、腐らずに生きていく。

若年性パーキンソン病。

東大病院。

担当の神経内科の先生は、ジーンズに白衣というラフな格好で、歳は僕より一回りは若そうな男性だ。物腰柔らかく、しっかり今までの経緯についても事細かに話を聞いてくれた。触診も横浜のクリニック以上に丁寧に確認してくれたので、安心した。そして、何よりも説明が分かり易かった。頭の良い先生だなぁと思った。先生は、「正直、便秘で無かったり、表情もしっかりしているし、動きもそこまで悪くはないけど、片側に症状が出ている事とMRIで異常が無い事から、パーキンソン病の可能性があるかもしれない。高齢の方だと、ぱっと見でほぼ判断つくけど、若い方は分かりにくいんですよね。だから、一応「SPECT」という検査をやりましょう」という事に。

SPECT検査。

ってどんなものか、下記サイトをご参照下さい。https://www.nmp.co.jp/public/pk/02.html

画像診断なので、一目瞭然で、ドーパミンを出す神経細胞が正常なのか、異常なのかが分かる検査だ。検査そのものはMRIと対して変わらないが、事前に放射線を出すラジオアイソトープ(RI )で印をつけた脳に集まる性質のあるくすり(放射性医薬品)を注射し、それから出る放射線を特別なカメラで撮影。ドパミン神経が変性・脱落している部位は取り込みが低く写ります。それにより、脳内の黒質から線条体に向かう神経経路(ドパミン神経)に存在するドパミントランスポーターを画像化し、ドパミン神経の変性・脱落の程度を評価する検査です。脳にくすりが集まるまで4〜5時間待ち、その後、仰向けに寝て、カメラで頭を撮影します。

結果は。

若年性パーキンソン病」と診断。2018年5月11日の事だ。先生は、手順通り、投薬をすすめるが、私は事前にネットで調べ過ぎて、パーキンソン病の薬の「副作用」を怖れて、投薬開始の時期は改めて相談させて欲しいと回答した。先生も「若いから色々と判断しきれない事もあると思うので、時期が来たら、また連絡して下さい」と患者の立場に立った回答をしてくれてホッとした。

副作用については、ネット上では色々と書かれていた。例えば、下記のような記事を読んだりしていたので、正直ビビっていた。

https://www.min-iren.gr.jp/?p=27145

そして、それ以上に、病気の事を会社や取引先に伝える事により、「今後の生活や人生がどうなってしまうのか」と大きな不安が押し寄せてきた。パーキンソン病や難病などと診断された方の多くは、自殺も考えると思うが、そんな思いも頭をよぎった。その思いを振り払おうと笑顔を作ろうするが、顔がこわばって笑えなかった。