「左利きの憂鬱」の日記

思い通りにならない日々でも、腐らずに生きていく。

アジレクト。

昨日、パーキンソン病の定期診察の為、東大病院へ行った。

先生は、私が症状の改善欲求の低い人だと思っているようだ。歩きづらそうなのに、薬は増やしたくないと言うし、以前処方された「レキップ」はめまいと吐き気の症状が出る為、相談もせず、勝手にやめたりしたからだ。なので、現在服用中の薬は最初に処方された「メネシット 」のみだ。朝、昼、晩で計6mg(2×3回)である。最初1回0.5mg×3回の1.5mgから考えると「4倍」だ。しかし、0.5〜1mgの時は、症状改善実感はほぼ無く、飲んでも飲まなくてもほぼ一緒。1.5〜2mgになってから、薬を飲むと体の可動域が大きくなる感じで、効き目を感じるようになった。しかし、「メネシット 」は効いている時間が短く、1日中動き回りたい時には、少し物足りないと感じていたが、服用量もあまり増やしたくないというせめぎ合いの中、前回の診察時に先生から「アジレクトやってみます?」と提案があり、「やってみたいです」と回答した。

何故、やってみたいと言ったのか。

まず、現状のままであれば、行動範囲は限られ、外出もしたくない気持ちが強くなり、筋力低下し、より一層動けなくなるというダウンスパイラルを断ち切りたいと考えていたからだ。そして、以前読んだ『パーキンソン病 少しずつ減薬すれば良くなる!』中坂義邦著のP173に副作用も少なく、海外では使用されているものの当時日本未発売のラサギリン(→製品名:アジレクト)に注目していた事、f:id:hidarikikin:20190608160642j:imagePDcafeで知り合いで、アジレクトの治験から参加されていた方から「効果があるいい薬」と聞いていた事もあり、「アジレクト」だけはやってみたいと思っていたのだ。では、何故もう少し早くから服用しなかったのかといえば、2018年6月に発売されてから2019年5月迄は薬を処方してもらう為に2週間に1回通院する必要があり、正直メンドくさくて、この6月を待っていたのだ。

アジレクト。

f:id:hidarikikin:20190608160955p:imagef:id:hidarikikin:20190608161011p:imagef:id:hidarikikin:20190608161030j:imagef:id:hidarikikin:20190608161050j:imagef:id:hidarikikin:20190608161102j:image先生は僕の慎重な性格を知っているので、まずは0.5mgからのスタート。服用は1日1回。「メネシット」 の時も、周りからは効く薬だと聞いていたものの、私の場合、投薬当初はそこまで効果実感が無かった事もあり、「アジレクト」も少量ではどうなんだろうと内心思っていた。昨日初めて昼食後に服用し、直後はあまり効果を感じられず、「あれ、これもイマイチなのか」と思って、やや落胆したが、夕方以降社内を歩く際、腰曲がりが改善し、脚が動かし易くなり、帰宅時にも苦手な下り階段を少しスムーズに降りる事が出来、「アジレクト、いいかも!」と思うようになった。そして、2日目の今日は、朝食後服用し、今に至るまで、家の中の移動も、以前に比べたらだいぶスムーズになり、薬の効果に驚いている。4年前に急に膝が固縮し、歩きづらくなった時位まで時を巻き戻してくれたような気がします。多少でも、症状が緩和されると、気持ちは上向きになるので、このタイミングでしっかりとリハビリして、動ける身体を作り上げておきたいと思っています。ただ、薬の効果を下げるものとして「チラミン」を含む食品が上げられており、「チーズ🧀」「ワイン🍷」は控えめにしなければならないのは、少し残念🤦‍♂️。